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魔王戦予選・第3戦 vs 白斗さん (キューブ編)

今回は、やたらエラーの数が多いので、今回のキューブ編と明日のムーブ編に分けて書きます。

解析

第1ゲーム(0-0/3)

2手目

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第1ゲーム・2手目

2-ply キューブレスエクイティ +0.811 (マネー: +0.634)
. 0.659 0.391 0.017 - 0.341 0.086 0.005
Cubeful equities:
. 1. ダブル、パス +1.000
. 2. ダブル、テイク+1.216 (+0.216)
. 3. ノーダブル +0.909 (-0.091)
Proper cube action: ダブル、パス

ダブルを打ってパスされると、私の勝率は60%なので、勝率が65%あるという今ダブルを打てばパスしてもらえます。4要素でも確かめてみると、ボードは圧倒的に強く、バックマンも安全な分よく、ピップも12勝っていて、チャンスは大いにあるので、当然パスです。また、現在、攻めゴマがそこまで多くなく、まだギャモンのチャンスは、高いといえども上がりきっていないので、too good にもならないのでしょう。

3手目

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第1ゲーム・3手目

2-ply キューブレスエクイティ +0.683 (マネー: +0.520)
. 0.622 0.347 0.025 - 0.378 0.092 0.005
Cubeful equities:
. 1. ダブル、テイク+0.876
. 2. ダブル、パス +1.000 (+0.124)
. 3. ノーダブル +0.727 (-0.149)
Proper cube action: ダブル、テイク

1手後になると、勝率が62%になって、gnubgのマーケットウィンドウを参照するとCPがこの時点で66%なのでテイクに変わります。4要素で見てみると、ボード、ピップ、チャンスの面では依然有利を保っていますが、相手が4ポイントにエンターして、バックマンの状況がさほど不利でなくなったため、テイクだといえるのでしょう。

11手目・テイク

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第1ゲーム・11手目・テイク

2-ply キューブレスエクイティ +0.678 (マネー: +0.576)
. 0.692 0.270 0.004 - 0.308 0.080 0.002
Cubeful equities:
. 1. ダブル、パス +1.000
. 2. ダブル、テイク+1.171 (+0.171)
. 3. ノーダブル +0.810 (-0.190)
Proper cube action: ダブル、パス

私は実戦で、ほとんど互角だと思ってテイクしたのですが、勝率が3割程しかないという、全くの劣勢で、てんで情勢を読み違えていたことがわかります。実際、4要素を確認してみると、ピップ・バックマンで負けており、ボードでこそ互角ですが、向こうはギャモン勝ちのチャンスも少しありますし、スコア的にも打ちやすいので、パスになるような状況です。

このあと逆転して、逆にリダブルの打てる局面を迎えます。

14手目

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第1ゲーム・14手目

2-ply キューブレスエクイティ +0.826 (マネー: +0.833)
. 0.777 0.326 0.006 - 0.223 0.052 0.001
Cubeful equities:
. 1. ダブル、パス +1.000
. 2. ダブル、テイク+1.104 (+0.104)
. 3. ノーダブル +0.956 (-0.044)
Proper cube action: リダブル、パス

もしリダブルを打てば、完全に勝率だけで決まりますが、もしここでパスすれば、私は75%の勝率があるので、77%勝てる今はパスされますから、ここは当然ダブルを打つべきでした。おそらく実戦では、それなりにギャモンを取れるのでtoo goodと判断したのだと思いますが、4点取ると1点余分なので、パスさせて十分です。実際、これが5ポイントマッチの1ゲーム目なら、これはtoo goodになりました。ちなみに、同じ5away-5awayでも、キューブがセンターだとダブル/パスです。おそらく、このスコアだと1点も2点も大して変わらないからでしょう。
ちなみに4要素の判断法だと、バックマンとチャンスだけが有利であとの2つは互角なのでノーダブルになりそうなところですが、ギャモニッシュなので、そのために十分打ちやすく、パスされやすくなっているようです。

この直後、5ゾロを振られて一気に差を詰められます。

22手目

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第1ゲーム・22手目

2-ply キューブレスエクイティ +0.413 (マネー: +0.413)
. 0.707 0.000 0.000 - 0.293 0.000 0.000
Cubeful equities:
. 1. ダブル、テイク+0.824
. 2. ダブル、パス +1.000 (+0.176)
. 3. ノーダブル +0.752 (-0.072)
Proper cube action: リダブル、テイク

確かに勝率をみれば、リダブル・テイクが正しくなるのはわかるのですが、いかんせんエンドゲームに全然詳しくないので、実戦では全然わからなかったです。
しかし、同形の場合でも65%程は勝率があるので、上がりあいのときで、ある程度残っていれば、先後でそれくらいの差があると思っていても良さそうです。


結局このゲームは自分が制して、1away-3awayに。第2ゲームは1点返されて、最終第3ゲームへ。

第3ゲーム(2-1/3)

2手目

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第3ゲーム・2手目

2-ply キューブレスエクイティ +0.520 (マネー: +0.216)
. 0.563 0.197 0.010 - 0.437 0.111 0.005
Cubeful equities:
. 1. ノーダブル +1.024
. 2. ダブル、テイク+1.251 (+0.227)
. 3. ダブル、パス +1.000 (-0.024)
Proper cube action: Too good to double、パス (9.5%)

1手目、相手が4ポイントを作った代わりに、こちらは62のアクションプレー。しかも次は相手の振り番なので、どう考えても相手のほうが有利です。ここはおとなしくパスするべきでした。

しかし、なんとか勝つことができて、魔王戦予選は3連勝で予選通過がだいぶ近づいてきました。

総評

ブリッツ形のキューブは、打ち忘れないようにしないといけません。
また、ギャモン勝ちとキューブの位置とスコアの関係もなかなか奥深いところだと思いました。そして、第3ゲームのエラーは、こうして見るとパスなのは自明なのでただただお恥ずかしいばかりです。